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成分: |
紫蘇子(シソシ)、厚朴(コウボク)、前胡(ゼンコ)、甘草(カンゾウ)、半夏(ハンゲ)、陳皮(チンピ)、沈香(チンコウ)、当帰(トウキ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)。
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効果: |
降気化痰、温腎納気。蘇子降気湯は理気、降気、化痰、止咳などの基本薬ともいえます。
特に風邪引きあとの肺気不降によるしつっこい咳や呼吸困難などには第一選択と考えております。特に先月末〜2月にこの症例が多いですね。腎陽虚と寒痰阻肺の状態、いわゆる冷えた痰が肺に停滞している症状の場合に用いると効果的と思います。
せきは日常誰にでも起きる症状ですが、せきによるエネルギーの消耗は激しく、体力がない方にとって、大変疲れるものです。足腰が冷えやすく、のぼせ傾向で、せきで呼吸困難が激しいものを改善してくれる代表的な漢方薬です。虚弱者や高齢者に多いせきに応用されています。『蘇子降気丸』は、たんが多く、せきが出て呼吸が苦しいものの気管支炎、ぜんそくに効果があります。
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適用: |
1、足腰が虚弱で冷え、呼吸困難がある方に用いる処方です。咳よりも呼吸困難が主で、高齢者に多く用いられます。胃下垂があって、足腰が冷え、気が上にあがる人には効果を発揮します。元気のあるものでも驚いたり、うろたえるようなことがあると、神経が興奮して上半身がのぼせ、下半身が冷える。
2、上実下虚・・・のぼせを伴う足を冷えがある。そのような証の方に向きな漢方処方です。疲労倦怠、下肢が重だるい、腹証、脈証ともに虚証に属するタイプに用いられます。陽気が不足しているため、吸気を腎(おなか)に納めることができない。そのため吸気性の呼吸困難が起こる。
3、さらに陽気不足が痰を発生させ、肺気を塞いでしまうので、呼吸困難、喘鳴に拍車をかける。このような時にも蘇子降気湯(そしこうきとう)は有効です慢性気管支炎で喘息様の呼吸促迫を伴うものに用いると効果が高い。体力の充実した人が呼吸を乱す場合は、麻杏甘石湯が効果を発揮するが、虚弱者は麻黄剤を用いると吸気がやや増えて効果がない。従って、蘇子降気湯(そしこうきとう)を用いれば、速やかに効果を表します。
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使用: |
1回1包、1日1〜2回。子供減量。
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注意: |
次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
(4)今までに薬により発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
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