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説明: |
『生脈カプセル』の組成は、党参、麦門冬、五味子の三薬のみ。『生脈カプセル』は、疲労回復力が強く、心筋の収縮力を高める働きにも優れ、中国ではドリンク剤やお茶にして普段からよく飲まれているです。『生脈カプセル』→『生脈飲』は「内外傷弁惑論」にある処方で、『中華人民共和国薬典』にも収載されている、心臓が弱って脈が消え入りそうなとき、脈を呼び戻す力を持つということで『生脈飲』の名がついているのです。また、毛沢東が三度目の心筋梗塞を起こして危篤になったとき、『生脈飲』の静脈注射が打たれたということです。
『生脈カプセル』は、発汗、風邪、そしてストレスなどで体から気(生命エネルギー)が失われ、疲労している方への回復剤として使用されています。また、その名の通り、心臓が弱って脈が消えそうなとき、脈を呼び戻してくれる、つまり心臓の働きを助け、体に元気を与えてくれるという処方なのです。気陰両虚タイプの方にお使いいただける処方となっております。夏バテしたときやスポーツで体の中の津液(水分)が不足したときにも、効果的な漢方薬です。
『生脈カプセル』について、日本にはこの処方の改型である「麦味参顆粒」や、「生脈宝エキス細粒」や、「甦脈宝内服液」など販売されている。
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成分: |
紅参、麦冬、五味子。
材料
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性味
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帰経
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効能
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人参
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甘、微苦/微温
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脾、肺
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大補元気、補脾益肺、生津止渇、安神益智
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麦門冬
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甘、微苦/微寒
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肺、心、胃
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潤肺養陰、益胃生津、清心除煩
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五味子
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酸/温
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肺、腎、心
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斂肺滋腎、生津斂汗、渋精止瀉、寧心安神
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適用: |
気陰両損による倦怠、心悸、脈が弱く、不正脈、息切れ、口渇き、発汗、空咳、痰が少ない等の症状に。臨床には夏バテ、熱中症、スポーツ等汗をかいた時の疲労感、冠状動脈心臓病、急性心筋梗塞、肺源性心臓病、心原性ショック、急性感染症(風邪などの発熱性消耗性疾患)、慢性気管炎、慢性咽喉炎、感染性ショック、病中病後、鉄欠乏性貧血など気陰両損の症状が有る場合用いる。
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