アガリクスとは元々はブラジルのサンパウロ市郊外ピエダーテ地方に原生していた茸で、ペンシルバニア大学（アメリカ）の調査隊が新種として発見し、アガリクス・ブラゼイ・ムリル（日本名ヒメマツタケ）と命名しました。アガリクスはタンパク質がずば抜けて多く（松茸の約10倍）、またβグルカン、αグルカン、RNA（核酸）なども含んでいます。βグルカンとは炭水化物の一種で、どのキノコにも入っていますが、アガリクスはとくに多く、免疫活性を高める作用が強いと言われています。βグルカン自体は病原となる物質ではありません。しかし、腸管免疫などはβグルカンを有害な病原菌の細胞壁と間違えるため、その結果、ナチュラルキラー細胞※、マクロファージ※、T細胞など人間の体を守ってくれる免疫細胞がいっせいに働きだすことになります。βグルカンによって免疫力が高まる理由がここにあります。
※ナチュラルキラー（NK）細胞/日々発生しているガン細胞を殺し、体外に排出する細胞
※ マクロファージ血液中の汚れたコレステロールなどを食べ、血液の掃除をする細胞